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第二章

*第一章*
深夜の出会い

・・・彼の名は山本市郎、中3、通称「イッチ」
今、塾の授業が終わり友人と帰宅するところだ・・・イッチ

友達・・・「なあイッチ、担任の兼光なあ、松田聖子に夢中なんだぜ、あいつの机ん中は写真でいっぱいなんだぜ」

イッチ・・・「ヘー、じゃあポスターでもプレゼントしてやっか」「じゃーな」

友達・・・「テストの前がいいぜ」「バーイ」

・・・塾の帰り友人と別れたあとに出会った出来事がこれほどの事件になるとは彼自身思いもよらなかっただろう・・・

イッチ・・・「あーあ,疲れたなー,毎日、毎日,勉強!勉強!、いやんなっちゃうなあ〜」

ブウーーン・・・キキーーーー!!!!・・・ドカン・・・・・・・
突然 彼の前に人がころがり出てきた

イッチ・・・「!!!」
あまりの突然の出来事にイッチはしりもちをついてしまった。

それは男だった、声にならない声をあげながら彼は暗い空を見上げた・・・
何を見つめているのかと疑問に思ったイッチは男と同じ空を見上げた。それはTVでよく見たことがあるものだった。

イッチ・・・「ん?・・・U・・・FO?・・・」

・・・そのUFO(?)は男にスポットライトを照らした、男はその光の中を吸い上げられるように浮いてUFOの中に・・・

イッチ・・・「・・・??なんだ・・どうなってんだ?」

?・・・「・・・・あなた・・・見えるの?」UFO

後ろから女性の声(?)が聞こえた(本当の所を言うと頭に直接入ってきたのだが・・・)

イッチ・・・「・・・・だ・だれっ!!?」

・・・・・・イッチは驚いて振り返った,そこには白い服を着た女性が立っていた。・・・・・・

イッチ・・・「・・・あなたは・・・?」

女性・・・「もう一度聞くわ・・あなた,見えるの?」ミーム

イッチ・・・「今の?(何言ってるんだこの人?)・・・そ・・そりゃあ見えるよ」

女性・・・「そう・・・見えるの・・・」

イッチ・・・「(怪しいな)・・と・・ところであなたは?」

女性・・・「私は・・死神・・・・ミー・・ム・・」

イッチ・・・「死神・・・?ミーム・・・?(外国の人かな?)」

イッチ・・・「・・で・なんなんですか」

ミーム・・・「死んでしまった人は、自分が死んだ事に気がつかないの・・・だから私達があの世と言われている世界に連れて行ってあげるの・・・」

イッチ・・・「・・・・・???(なにを言ってるんだこの人・・・?)」

イッチ・・・「あの・・何を話しているのかわからないんですが・・・」

ミーム・・・「死んじゃったの・・・今の人・・・、交通事故・・・即死だった」

イッチ・・・(なんだか怖くなってきた・・・本当になにを言ってるんだこの人?)

ミーム・・・「あなた私が見えると言ったわね・・・この世界の人には今の光景も私も見えないはず・・・」
「あなたの脳にちょっとマシンの影響があったようね・・・」

イッチ・・・「何・ひとりで言ってんだ?」
「なにがなんだかわからないけどまっ・・いいか」イッチ

・・・・・・この時は何が何だかわからないうちに終わった。・・・・・・

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*第二章*
再会

・・・・・・それから数日後、イッチの中学校・・・・・・

兼光先生・・・「こらーっ山本〜〜!!  おまえってやつあなんでいつも遅刻するんだー?ん〜〜?」

イッチ・・・「先生これ!」

兼光先生・・・「な・なんだ・・・」

イッチ・・・「松田聖子のポスター、これで許して?ねっ」

兼光先生・・・「・・・むぐぐ・・・きょうはもういいから席につきなさい・・・」

イッチ・・・「はーい・・・にしし・・・よっこいしょっと」

・・・・・イッチはニヤっと笑いながら席についた。・・・・・

・・・「イッチ!イッチ!分かる?聞こえる?」

イッチ・・・「なんだよ?うるさいなあ・・・・だ・だれ?・この声はこのあいだの・・・ミー・・・・ム!!???」

ミーム・・・「キョロキョロしないの!こっち、あなたの後ろ」

イッチ・・・「お・おい・・・」

ミーム・・・「大丈夫よ!あなた以外には見えないし聞こえないのよ」

イッチ・・・「こんな所まで来てなんかよう?」

ミーム・・・「ちょっとキミにとって大変なことが起こったの!」

イッチ・・・「で・・・何が?」

ミーム・・・「あなたをあの世に連れてくるように勅令がきたの。」

イッチ・・・「えーっ!」

・・・・・思わず立ちあがってしまった・・・・・

兼光先生・・・「こらっ山本! 授業中だぞ、座ってろ!」

「あっはっは」 「うっふっふ」 「バーカ」 「授業中だぞ〜」

ミーム・・・「じゃーあとで・・・」

イッチ・・・「ちょっちょっ・ちょっとまってよ!」

兼光先生・・・「こらっ山本!・ 何を待つんだ!」「廊下に立ってろ!」

イッチ・・・「ふあーい(ゲッ・ついてねーや)」

・・・イッチはブツブツ言いながら、しかたなさそうに廊下に出た。・・・

廊下には秋の朝の太陽の光が最後の力を振り絞る様に照らしていた。

イッチ・・・「あーあ、今日はついてねーな、まったく!」

彼の前にスーっとミームが現れた。・・・・

ミーム・・・「イッチ!」

イッチ・・・「あ・さっきの事、何なの!!」

ミーム・・・「キミをあの世へ連れて来いって命令が出たの・・・」

イッチ・・・「・・・・へっ?・・・どういうこと?・・・あの世へ連れて来いってことは・・・それってもしかして死・・ぬ・・・ってこと?。」

ミーム・・・「死に方はこの場合・本人の好きな方法でいいのよ」

イッチ・・・「好きな方法って言ったって」
「突然なんなんだよ」「まったく・・・」
「死ぬって事は、みんなと分かれちゃうって事なんだぜ!」
「またなー、って遊びにゆくんとちゃうでー(何故か関西弁)」
「もう戻って来れないんだぜ・・・ほんとやんなっちゃうよ」

ミーム・・・「そんなに興奮しないで、とにかく逃げよう!」

・・・・そしてミームはイッチの手をつかむと廊下を走り出した・・・

イッチ・・・「ちょちょっと逃げるって何処へ?」

・・・・しかたなくイッチも走り出した・・・・・階段を上り屋上へ出た 
そこには見た事の無いようなマシンが止まっていた。・・・・

イッチ・・・「こ・これは・・・」

ミーム・・・「私のマシンよ!  さあ乗って!」

・・・・二人が乗り込むと大きなガラスのようなドーム型の天井がしまった。・・・・

ミーム・・・「さあ出発!」

・・・・・と言うとミームは目の前の緑色のスイッチを押した・すると今まで透き通っていた周りのガラスのドーム型天井が赤青黄色と色が変化し始め
マシンがふわーっと浮いたような感じになった。・・・・

イッチ・・・「何処へいくの?」

ミーム・・・「あの世よ!」

イッチ・・・「えー!」「なんで・・・」「あの世って、死ぬって事?(逃げるっていったのに・・・・)」「いやだよ!」

ミーム・・・「いいから、任せて!」

イッチ・・・「・・・・・・(あーあどうなってんださっぱりわからん)」

・・・・・・そんなことを言っているうちにマシンは白い雲の中を猛スピードであの世にむけて飛んでいった。・・・・・・

・・・・続く・・・・

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