| 2004/02/14更新 |
| アクアマリンふくしま環境水族館宣言 |
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水族館の提案箱をのぞくと、イルカやアシカのショーをやって欲しいとの要望がかなりあります。
全国に68ある水族館の半数がこれらのショーを出し物にしています。 水族館は娯楽的出し物で競争、競合しているように見えます。 お客様に飽きられるから次々と出し物を工夫し、その結果水族館はどこも同じ印象になります。 これらに注ぎ込むエネルギーと経費は莫大なものです。 一方、世界の野生生物の生息環境、水辺環境の悪化は深刻です。 世界動物園水族館協会は希少動物保全のために、野生生物資源を消費せず,施設内で繁殖した固体を移動して個体群を維持するネットワークを強化しつつあります。 協会には、44カ国200余りの施設と地域の協会等が加盟しています。 わが国の加盟はアクアマリンふくしまを含め7園館と先進諸国の中では加盟率が低く、一層の国際化が求められています。 この平和的分野で世界から孤立することなく、国際会議に出席し顔が見える交流をしなければ早晩展示動物の入手さえむずかしくなるでしょう。
環境省が昨年改定した「生物多様性保全国家戦略」は、野生動物の保全、身近な里地里山の自然や干潟湿地の保全、自然の再生,修復、これらに対する市民参加などがうたわれており、動物園や水族館の活動に期待がこめられています。 全国に分布する動物園水族館が、地域の『自然への扉』を開く体験的学習の場としての活動を充実させ、また、人々が安らぎを感じる環境展示の完成度を高め、地域の海山川の自然環境を背景に持続可能な利用をテーマにすれば、遠来の観光客にも新鮮であり、活動も高く評価されるでしょう。 自然志向の市民の要望に応えることに経費とエネルギーを注ぎ込むことが安定経営ににも結びつきます。 世界の動物園水族館の利用者は年間6億人と言われます。 わが国の利用者は、約7千万人、動物園水族館が足並みそろえて機能分担すれば、市民へのメッセージとなるでしょう。 これにさきがけアクアマリンふくしまは環境水族館宣言をしました。 (館長 安部義孝) |